なので、今回は(初投稿です)、こちらにいる学生から聞き取った「渡航前に知っておけばよかった!」という情報をまとめて載せてみようかと思います。
① ボストンの地理
前の投稿で住居の話題が出ましたが、物件を探そうにもどこが大学でどこが住むのによいかわからない、といった意見が多いです。実際、私も日本にいるうちに探そうと思いましたが、「フレッチャーはボストンにあるはずなのに、地図では見つからない…」とか途方に暮れ、結局こっちに来て大変な思いをして家を決めました…
まず、大学があるのはボストン市ではなくメッドフォード市Medfordです。いわゆるボストン市内から車で15分くらいのところにあり、ハーバード大学のあるケンブリッジ市Cambridgeの隣です。最寄り駅はレッドラインRedlineのデイビススクエアDavis Squareですが、歩いて15分くらいかかります(学期中は駅前から定期的に大学行きのシャトルが出ていますが、休み中は自力で頑張りましょう)。
ここで安い家を探している人は、レッドライン沿線のクインシーQuincy辺りで物件を見つけ、「ここだ!」とか思うかもしれませんが、ここは日本ではありません。駅数としてはそれほど多くないかもしれませんが、電車は止まる+遅れるで、思った以上に通学に時間がかかります。1年目は予習も大変でできる限り通学の時間は短くした方がよいと思うので、黙ってエールワイフAlewifeやポータースクエアPorter Square周辺で探しましょう。車がある人は駅にこだわらなくてもよいかもしれません。
上でも書いたように、ボストン中心地へこれらのエリアからのアクセスは、電車の時間が読みにくいことを除けば、それほど悪くありません。このため、街に出るにも車で1時間、周りは平野で何もない世界で留学生活を終える、ということはありませんので、ご心配なく。ハーバード大学のあるハーバードスクエアHarvard Squareにもたくさんお店はありますし、ポータースクエアから1駅、デイビススクエアから2駅、エールワイフから3駅で行けます。車がなくても住むところさえ間違わなければ十分生活できます。
② スーパー
ボストンに来てまずびっくりするのが、外食が高い&量が多い&バサバサのパンという点です。渡米翌日、日本のコンビニのようなCVSでターキーのサンドイッチを買ったのですが、でかくてまずいパンが$8でした。日本では考えられません…
そこで留学生のほとんどが、自炊生活を送っています。自炊生活に必要なのが、アクセスのよいスーパー。車のない学生に聞くと、大体ポータースクエア駅前のスターマーケットStar Marketか、大学から少し離れたホールフーズWhole Foodsが使われているようです。私はポータースクエア在住で自転車持ちなので、駅からちょっと離れたマーケットバスケットMarket Basketも使っています。ポータースクエアは駅近にスーパーやらCVSやらホームセンターがあるので、大学周辺では最も住みやすいところではないかと思っています。
なお、日本食材も、西海岸に比べれば高いですが、簡単に手に入ります。なので、毎日納豆を食べないと気が狂う、という方も安心でしょう。ただ、3パックで$2.5くらいなので、日本に比べると信じられないような高額商品ですが…購入できる場所は、大学から自転車で10分強のえびすやEbisuya、ハーバードスクエアの隣駅のセントラルスクエアCentral SquareそばのエイチマートH-mart、ポータースクエアから自転車10分のリライアブルReliableといった感じです。
③ 家賃と生活費
これは覚悟しましょう。一人暮らし用でポータースクエア周辺だと、大体$1500~2000の間でしょうか。デイビスでもハーバードスクエアでも、似たようなものです。安く済ませるには寮かシェアしかありません。
お世話になった大学院の教授から、「勉強に集中したいけど、英語が堪能ではないのなら、絶対に一人暮らししなさい。」と強く言われたので、私は一人暮らしです。ここでみなさん心配されるのが生活費かと思いますが、ちゃんと自炊をしていると、思いのほか食費はかかりません(日本にいるときはほぼ全て外食だったので、比較が悪いかもしれませんが…)。外食は高いですが、生の食材は結構安いです(たとえば、デイビススクエアそばの肉屋では、454gの豚挽き肉で$3とか)。外食を控えめにすれば、大体月に食費$120くらいで生活できた月もありました。要は工夫と努力です笑
④ 気候
緯度が網走と同じ、と聞いて、夏は過ごしやすいんだろうなぁと思っていたら、大間違いでした。日本とは異なり湿度は低いので楽と言えば楽ですが、夏の日差しはすごいです。おまけに、語学学校の寮にはクーラーがないので、この夏、寮に入る方、頑張ってくださいとしか言いようがありません。私たちも苦しんだんだから、我慢してください。
一方、冬はむちゃくちゃです。ニュースでも話題になりましたが、ボストンはものすごく雪が降ります。私は東北出身で、こっちにいる日本人が「雪がすごい」と言っているのを聞いては、「そんなの東北県民にはなんてことない、雪の日にもヒール履いて出かける人がそう言うんだ」とか思っていましたが、そんな私ですら、正直もう雪は嫌です。そのくらい降ります。先学期は大雪で4回くらい大学は休講になり、大雪の予報が出た瞬間に、電車は全休するという体たらくぶりでした。
日本人に聞く限り、日本で防寒グッズをそろえるより、こっちでそろえた方がよさそうです。なので、ただでさえかさばる防寒着をたくさん持ち込む必要はないかもしれません。
春と秋は過ごしやすいですよ。大学にある芝生のフィールドで、よく学生が昼寝をしたり、家族連れがピクニックをしたりしています。
(穏やかな初夏のハーバードヤード)
(うんざりする真冬のハーバードロースクール図書館前)
ちょっと長くなったので、まずはこのくらいで。次回は外食や日本から持ってきた方がよいもの、渡航後の試練などを少しずつ書いていこうかと思います。何か質問あれば、コメント残してください。
いつも楽しくブログを拝見させていただいております。当方、今年の秋からフレッチャースクールに入学するものです。4週間コースですが、サマースクールにも参加予定です。皆様の体験談、すごく参考になり助かっています!
返信削除現在、出発準備の真っ只中にあるのですが、残念ながらBlakeley Hallの抽選に落ちてしまったため、サマースクール後に住む家(単身用)を探す必要があります。
家探しの方法等はこのブログでサイトもご紹介いただきましたし、ともかく渡航後なるべく速やかに実際の物件を回って決めようと考えています。
一点、出発前の心の準備かつ懐の準備としてお伺いしたいのですが、ボストンでアパートを契約する際は、頭金はどれくらいかかるものなのでしょうか?
インターネットで見たところ、「保証金として家賃の3ヶ月分を契約時に支払う」というようなことが書いてあったのですが、実際のご経験ではどうでしたでしょうか?(もしくは、物件によってあったりなかったりするのでしょうか?)
他にも契約の際に思いがけぬご体験などあれば、教えていただけると大変うれしく思います。よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。Blakeleyは人気なんですね~。
返信削除ボストンでのアパート契約の際の費用は、実際のところ大家やエージェントによって異なるようです。不動産屋を通すと、それに仲介手数料が乗ります。
たとえば、現在の大家は、セキュリティーデポジット1か月+初月と最終月の家賃それぞれ1か月ということで、計3カ月分かかりました。これに不動産屋から斡旋を受けた場合には、1か月の仲介手数料が乗って、計4か月分必要となります。これは相当な額で、しかも不動産屋によっては、カードで支払うとさらに手数料をとるところもあります。なので、初期費用の計算は慎重にされた方がいいかと思います。
これで明らかなように、いかに直接物件の所有者と見付けるか、が、初期費用を抑えるカギとなります。英語での契約に自信がない、という方でも、正直契約時に必要なやり取りなんて決まっているので、ちょっと先にいる日本人に聞いておけば足りるような気がします。つまり、英語に自信がないからといって、とんでもない契約上のミスをする、という心配はいらないということです。悪徳な大家に当たる場合?もあるかもしれないので、確証はありませんが…
あと、内見は、現住人がいる部屋を堂々と見に行きます。日本では考えられない話なので、はじめはびっくりするでしょう。それと、6歳未満のお子さんがいる場合には、鉛ペイントを使った古い部屋には入れないので、選択肢は相当狭くなります(Blakeley希望とのことで、その心配はないでしょうけれども…)。ついでに、日本のように、個別の部屋に洗濯機をおける部屋はほとんどありません。アパートなら、地下に有料のランドリーがあるか確認しましょう。でなければ、猛吹雪の中、外のコインランドリーに行くことになります…
お返事ありがとうございます!
削除ご丁寧に教えていただき、雰囲気がよくわかりました、すごく助かります。
おっしゃるとおり、直接大家と交渉した方が金銭的には経済的なんですね。ボストンに着いたら、なるべく直接大家にあたってみたいと思います。それと、洗濯の話も実は気になっていたので、教えていただいて有り難いです。
また、色々と質問させていただくかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします!
以前質問させていただいた今秋からフレッチャーにて勉強する者です。その後もブログ、楽しく拝見させていただいております!さて、また質問で大変恐縮なのですが、保険の関係で一点質問があります。フレッチャーに入学する際は、強制的に保険に加入ことになるので、今まで保険についてはあまり心配してこなかったのですが、HPを見るとフレッチャーの保険のカバーは8月末から始まるので、サマースクール等それまでの間の滞米時にはカバーされている保険がないことに(出発直前になって今更ですが、、)気がついた次第です。
返信削除保険については、どうされていましたでしょうか?フレッチャーの保険とは別に民間の海外旅行(留学)保険などに入られていたのでしょうか?自分の中では、フレッチャーの保険のカバーが始まる8月末日までは、通常の海外旅行保険でカバーして、間をつなごうかと考えている次第ですが、、もし体験談やアドバイスなどあれば教えていただけるととても嬉しく思います。
サマースクールの間は、保険に加入することになっているはずです。サマースクールHP(http://ase.tufts.edu/esl/calendar.asp)にも「* All-Inclusive Price: tuition, room, meals, airport transfers, health insurance, many activities」と記載されており、実際友人もサマースクール中に保険を使ってました。サマースクール終了後からフレッチャーの学期がはじまるまでですが、民間の保険に加入したという人もいますし、社費で派遣されてきている人は、会社の旅行保険が、僅かながらカバーしてくれるということで、特段民間の保険には加入していない人もいました。私は、持っているクレジットカードが、海外旅行保険付きだったので、それでカバーできると思って、特に追加で保険には入りませんでした。もし、無保険状態になってしまうのであれば、短期間でも民間の保険を探されてはどうでしょうか。
削除お返事有り難うございます!サマースクールの情報のところは当方のリサーチ不足でした。。ご指摘いただき本当にありがとうございます。また、皆さんの様子も細かく教えていただきありがとうございます。いつも本当に助かります。
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