2015年6月11日木曜日

スーツケースに何を入れよう?

 サマースクールの第一陣開始まであと3週間を切った。サマースクールからフレッチャー(というか、タフツ)に来る人がいるなら、そろそろ荷造りを始めている時期じゃないかなぁと思う。

 今回は、「サイズに限りのあるスーツケースに何を入れよう?何を諦めよう??」と悩んでいる人の助けになることを目的として書くことにした。前回の投稿で、日本から持って来た方がよかったものについて投稿者B(仮)から紹介があった。投稿者Bが言うとおり、自分の生活用品をどのように揃えるかについては本当に人それぞれだと思うけど、とりあえず渡航してからしばらく機嫌良く暮らして行けるように、私(投稿者C(仮))からも自分なりの経験・感想を紹介したい。雑駁な内容になってしまったけど、気軽に読んで下さい。

*読書グッズ*
・Kindle? → 持って行く必要はないけど、アメリカででも買うと便利。
 フレッチャーの近くにはなぜか本屋がない。大学構内にもちろん購買はあって、教科書はそこで売っているんだけど、普通の本屋は、隣駅Porter Squareかその更に隣のHarvard Squareまで行かないと見つからない。(私の知る限りでは…。)まぁ、アメリカではAmazon.comが普及しているので、欲しい本があればぽちっと買っちゃえばいいんですけどね。いずれにしても、個人的にはアメリカで荷物を増やすのはできるだけ避けたいので、Kindleを一個持っていると何かと便利だと思います。でもアメリカで買えます。

・和書 → 小説類はタフツの図書館に置いてあるから何とかなる。
 和書が売っている本屋さんは、NYCの紀伊国屋とブックオフが最寄りかな。笑 でも、タフツの図書館Tisch Libraryにはそれなりに和書が取り揃えてある(源氏物語から村上春樹全集まで)ので、日本語が恋しくなったらそこで色々と借りれます。借りる暇があるかはわからないけど。
 経済とか統計とかの基本書は、私は持っていないけど確かにあると便利かも。

*お風呂場グッズ*
・シャンプー&トリートメント
→簡単に手に入るから全く持ってこなくても生きては行ける。けど、アメリカ製品で満足できるか否かは本当に人それぞれなので一概に言えない。
 ボストンには、日本のコンビニと同じほどの頻度でCVSが乱立している上に開店時間も長いので、日本から全く持ってこなくても何とかなるくらいだと思います。ただ、質を気にするとなると話は別。私が知っている限り、ボストンで手に入るのは、
 ①アメリカ製品のシャンプー&トリートメント(バラエティは極めて豊富だが、あんまり質がよくない、あるいは私の髪質にあっていないだけかも)
 ②韓国資本のスーパーH Martに置いてあるTSUBAKIとか水分ヘアパックとか(高い)
 ③ブランド製品(macy's等デパートに入っているブランドや、ロクシタン等海外資本の化粧品雑貨屋のもの)
の3種類だけ。
 ①については、日本暮らしの長かったアメリカ人の友人でさえ「質が悪すぎる」と文句を言っているほど(その友人は、友達に頼んだり自分が日本に行った時に買いだめしたりして、LUXをわざわざ入手して使っていたそうです)なので、髪が傷みやすいとか、色々気になる人は高いけど②を考えるか、ものすごい荷物になるけど後々日本から送ってもらうとかすることになるのだろうか。


なんでこんな写真を撮ったのか覚えてないけど、H Martのラインナップ。

・ドライヤー
→CVSで買えるからいらないのでは。
(サマースクールの寮には備え付けられていませんが、頼んだら貸してくれるらしい。)

*スキンケア*
→メイク落としと保湿化粧水がなかなか手に入らないからとりあえず大きいやつを持って来た方がよさそう。
 アメリカに来て最初にCVSで途方に暮れたのが、メイク落としと化粧水が見当たらないこと。洗顔料(クリーム、ジェル、泡状等々)はたくさんあるし、メイクの拭き取りシートもあるんだけど、メイク落としジェル/オイルといった類のものが全く見当たらない。乳液やフェイシャルクリームはあるし、拭き取り化粧水もあるんだけど、保湿化粧水がない。
 途方に暮れた挙げ句にCVSの女性店員に、「普段どうやってケアしてるの?」と聞いてみたところ、少なくとも彼女の場合は、
・(そもそも普段からフルメイクをする習慣があまりないので)日常的には洗顔料だけ。
・フルメイクをした時は、アイメイクとかを拭き取りシートで落としている。
・洗顔料のあとに拭き取り化粧水、そして乳液・クリーム等を塗って仕上げ
とのこと。後日ネットで調べてみても、アメリカには日本のようなダブル洗顔という習慣があまり普及していないようですね。
 私もアメリカで生活を始めて1週間後には、日焼け止め以外のメイクは普段しなくなったので、メイク落としはなくても困らなくなりましたが、他の人がどうしているのかよくわかりません。(昨年夏に買って来てもらった日本のメイク落としがまだ7割ほど残っているので、何かイベント事とかでフルメイクをした際にはそれを使っています。消費期限とかあるのかな…… :( )
 他方、化粧水に関しては、macy'sやNORDSTROM等のデパートに行くと、日本でも売っているクリニークとか資生堂とかが、これも値は張るけど手に入りそうです。でも、macy'sもNORDSTROMもそこまで近くはないので、買い物に出掛けられるようになるまで乗り切る分は持って来た方がいいんじゃないかなぁ。

*服*
→最低限でよし!ただし、オフィシャルな格好は当初から一揃いは必要。運動着+運動靴があると便利かも。
 日本のファッション雑誌等に載っている服装は、フレッチャーに来ると「超おしゃれ」である。日本だと、近所のコンビニにしか行けないようなテキトーな格好で私もよく学校に行っているし、最小限の服を着回して凌いでいくことも可能。(もちろん、おしゃれしていっても全然浮いたりすることはないと思う。私の場合は自分のモチベーションの問題です。。)場所によっては冷房がガンガン効いているところもあるし、比較的すぐ涼しくなるので、秋物の上着も一枚くらいあると安心かもです。
 大学院生でもオンとオフの差がはっきりしていて、ちょっといいレストランに行く時とか、パーティとかとなると、普段はTシャツ+ショーパンみたいな格好をしていようとも、みんな突然ぱりっとした服装をする。フレッチャーのイベントでも、ビジネスカジュアルやビジネスattireが求められることもしばしばある。ので、男性はスーツ+ネクタイ+革靴、女性は「それに相当する格好」とちょっとおしゃれなワンピース一着くらい持っていると、何かと便利。タフツのサマースクールの間にも、何度かオフィシャルな格好を求められたことがありました。
 また、タフツ大学に在籍していると、やや遠いけどジム&プールが無料で使い放題!サマースクールの間も使えたはずだし、そこら中でジョギングをしている人もいるので、かさばるけど運動着や運動靴を持ってくると健康維持に役立つのでは。
 そして、冬服について。北海道に住んでいる方はもしかしたら話が別かもしれないけど、東京以北に住んだことがなかった私からすると、ボストンの冬は尋常でなく寒い。特に、今年の冬は積雪最高記録を更新したようで、「あぁ今日はマイナス20度なんだね」なんて日も何度かあった。
 投稿者Bが書いていたとおり、冬の「装備」(コート、スノーブーツ、本気の手袋等)はボストンで揃える方が効率的だし種類も豊富。コート(ダウンコートを着ている人が多い)やスノーブーツは値が張るけど、ないと生きていけないから秋には潔く買うべし。


ボストンの本気はこんな感じ。膝下まで埋まっています。

*文房具*
→個人的には、定規以外は別にアメリカ製品でも何とかなっているかな。。
 とあるアメリカ人の友人の家(日本に理解はあるけど、熱狂的な日本文化ファンというわけではない)にお邪魔したことがあるのだが、MONO消しゴムがたくさん置いてあって、「アメリカの消しゴムとMONOはレベルが違う!MONOはアメリカに進出したら絶対売れると思う!」と家族ぐるみで熱弁されたこともあるが、個人的にはアメリカの文房具でもまぁ何とかなるんじゃないかなぁと思う。確かに蛍光ペンは異様に太いし、ボールペンは出にくい。でも、2年間看過できないほどではない。というのが私の感想。
 ルーズリーフ、ノートとかは逆に持ってこない方がいいのではないか。確かにアメリカのノートは異様に太いし重いけど、日本のノートとはまずサイズが違う(日本はB5とかだけど、アメリカだとUS Letter)し、ルーズリーフだと穴の開け方も違う(日本だと2穴から始まるけど、アメリカは3穴)から、互換性がほぼなくて不便だと思う。2年間乗り切れるくらいの量を持ってくるなら話は別だけど。
 定規は、几帳面な人がもし経済系の勉強をするとかで必要なら持って行くといいかもしれない。1年目の秋学期に初級経済の授業でグラフを書く必要が多々あったので、いつもフリーハンドの私も、さすがに試験前には定規を買おうと学校の購買に行ったら、30センチ物差しみたいなばかでかいやつしか売っていなかった(から、買わなかった)。

*その他*
・変圧器等々
 アメリカで暮らす分には必要ないけど、南米とかヨーロッパとかに旅行に行きたいとか思ってる人で、日本の電化製品(PCとか)を持ってくる予定の人は、その時ないと困るのでは。と想像しています。
・ささやかな日本食
 税関でひっかからないものである必要があるけど、例えばインスタントみそ汁とか日本茶とか、日本のスナックとか、アジア系資本のスーパーに行けるまでを乗り越えるためにちょっとでもあった方が精神衛生上よさそう。
・現金、特に25セント硬貨。
 高額紙幣は、クレジットカードがあればまず使わないのでなくても平気。むしろ、コインランドリーとかで使う25セント硬貨が一番必要になる気がする。
・サングラス
 ボストンの紫外線は格段に日本より強いと感じている。最近、私は裸眼で2時間も歩くと目がしょぼしょぼになっちゃいます…。もし今使っているのがあるなら、ぜひ持って来て、着いたその日から使う方がいい。
・折りたたみ傘
 アメリカの折りたたみ傘は、どこがコンパクトやねん、と突っ込みたくなるほど巨大なやつが多い。小さいやつも探せば売っているんだろうけど、なかなかない。そして基本的にダサい(真っ黒とか真っ黄色とか、ビーチパラソルみたいなやつとか)。日本の折りたたみ傘は本当にちっちゃくて可愛い/かっこいい素晴らしい傘なので、当初からぜひ持って来た方がいい。夏もたまにスコールのような雨が降ったりします。長い傘はあんまり使い時がないので、なくてもいいと思いますが…。


冬はこんなでも、


夏はこんなに綺麗な街です。


0 件のコメント:

コメントを投稿