そろそろボストンに渡航する人も増えてくる頃かと思うので、渡航前ではなく、渡航後のことに話を移そうかと。渡航後に直面するであろう生活の様々は(1)銀行口座、(2)携帯電話、(3)家探し(以前の記事参照)というところかな。後々思い付いたらまた追記するかもです。ご家族帯同の場合については、また別途記事が書かれるはず。
渡航前については、過去記事(1、2、3、4等)をご参照下さい。
今回は(1)銀行口座開設(Bank of Americaの場合)について書きます。
そういえば、前回の投稿にもあったが、入国審査の際にパスポート・ビザ・I-20は常にセットである。パスポートがあってもビザがあっても、I-20がないと入国できない。(あるいは別室にしばらく閉じ込められて面倒なことになる。)カナダから歩いてアメリカに入国する際ですら必要なので、預け入れ荷物に入れるのではなく、手元に絶対持っておいて下さい。
☆銀行口座☆
さすがに1年以上のアメリカ滞在となると、現地の銀行口座がないと不便だと思う。すくなくともボストンでは。以前から何度か触れられているように、citibankは確かにあるから、そこでお金を引き出せばいいじゃん?と思っている方もいるかもしれないが、①支店・ATMが格段に少ないし、そもそもフレッチャー近辺にはない、②土日はATMに入れない可能性が高い、③アメリカの銀行に対してwire transfer(振り込み)は原則としてできない(日本の支店の方にいちいち登録しないとだめなはず)、という様々な不便さにより、citibankだけで暮らしていくのは止めた方がいい。というのが私の結論。
フレッチャー生の多くに普及しているのがBank of America(通称バンカメ)である。アメリカは広いだけあって、地域や都市によって普及率の高い銀行が全然違うようで、例えばニューヨークのマンハッタンではCHASE(だったかな?)という銀行を多く見かけるし、カリフォルニアではまた全然違う銀行が普及しているようだが、フレッチャーで過ごす限り、バンカメの口座を持っておけばまず間違いないと思う。
その理由としては単純に以下3つ。
① 支店・ATM数が格段に多い。キャンパス内にもあるし、学校から駅までの間にも数個ある。最寄り駅(Davis Square)の周りにも2つある。
② バンカメの口座を持っている学生が多い。(この利便性については後で触れます。)
③ check(小切手)を使えるようになる。
(私は今度引っ越しをするので2人の大家さんを知っているけど、どちらも月々の家賃をcheckで払うように言って来ている。個人間で大金を動かす場合はいまだにcheckがメジャーな手段なのかな。ので、特に一人暮らしをする場合は、checkがないと不便かも。更に言うと、後々書こうかと思うが、場合によっては身分証明書発行の際にcheckがあると便利なこともある。)
バンカメの口座開設は簡単。ここに書く必要があるのかどうかもよくわからないくらい簡単。適当な支店に行って、「学生なんですけど、口座開設したいんですけど…」と言って、様々な書類を見せるだけ。正確には覚えていないが、確か身分証明をし、奨学金の額等「収入」を記入し、っていうそれくらいだった気がする。その「収入」記入欄が一番手こずった(自分がもらっている奨学金の額を覚えていなかったから)ので、それがわかるようにだけ準備しておくと安心かも。
以上がうまく行くと、その日のうちに口座は開設され、運が良ければ銀行の職員さんがATMの使い方を教えてくれて、一週間ほどすればデビットカード(=日本の銀行の引き落とし専用カードとほぼ同じ)が送られてくると思う。要するに、「口座を開設したい」ということについて英語で説明するのがストレスフルなだけですが、身分証明ができれば何とかなります。ちゃんとした銀行なはずなので、変な契約とかを結ばされることはありません。たぶん。
なお、身分証明だが、パスポート、ビザ、I-20、学生証(サマースクールが始まると同時に、ぺらぺらの学生証がもらえる)を含め、手元にあるものを全部持って行けば何とかなる。SSN (Social security number)はいらなかった。 あと、確かとりあえずいくらか口座に入金する必要があったはずなので、20ドルとかでいいから現金を持って行く必要がある。
デビットカードは、ATMからお金を引き下ろすのみならず、たいがいの場面でクレジットカードと同じように機能する。例えばみんな大好きCVSで買い物をしたとき、現金で払うという選択肢以外に、デビットで払うのか、クレジットで払うのか、という選択肢が必ず提示される。
デビットとクレジットの違いは、その瞬間に引き落とされるか、翌月にまとめて引き落とされるかの違いだけ。スキャムされた時が怖いけど、一枚あると便利である。
バンカメの口座を開設すると、デビットカードのみならず、バンカメのクレジットカードを申し込むこともできる。ただ、アメリカで暮らすのは初めてという場合、クレジットヒストリーがない上、学生ゆえに奨学金等以外の収入もゼロだろうから、後々保証人のサインを求められるかもしれない。
確か、バンカメのクレジットカードを持っていると、口座維持費がかからない(デビットだけだと、口座に入っている平均額が2000ドルを下回ると維持費が発生する)とかいうメリットがあったはず。あとは、だいたいデビットでオンラインショッピングができるけど、たまにできない時があるので、アメリカのクレジットカードがあると何かと便利だ、とかでしょうか。
いずれにせよ、別にこちらから言い出さなくても、デビットカードの手続が終わったら銀行側から「クレジットカードも作る?」とか言ってくるはず。私たちは言われました。クレジットカードも欲しくて、でも先方から何も言ってこない時は自ら主張して下さい。
Check つまり小切手は、特別に申し込みをして手数料を払わないと手に入らない。口座開設したその日に申し込めるかは、自分がやっていないのでわからないけど、申し込んだ日から発行までに1〜2週間かかるので、使うことがわかっていれば早めに申し込んだ方がいい。
ただ、checkには住所が印刷されるので、例えばサマースクールの寮にいる間に申し込んでも、引っ越した後にまた再発行してもらわなきゃいけないから面倒かもしれない。自分がいつ使うのか、引っ越す予定はあるか、等々勘案して、適切なタイミングで申し込みましょう。
ところで、アメリカの学生が割り勘をする時、現金のやりとりではなく、バンカメのwire transferを使うことが多い。(最近はVenmoも順調に普及しているけど…)バンカメの口座を持っている人どうしの間では、口座番号あるいはメールアドレスだけで、手数料なしで相手の口座に送金することが可能である。そして、例えばUberに相乗りしたとき、例えば一緒にご飯を食べに行った時(※)など、そんな機会には数多く巡り会うはず。
これ、渡米当初は慣れなかったけど今ではとっても便利でいいなぁと思います。「6.53ドルずつね」とか言われても、細かい額を現金で揃えるのは(例えカード社会でなかったとしても)面倒。。一緒に旅行行った後に例えば300ドルとか、高額を現金で渡すのもちょっと怖いし相手も困る。そこを、バンカメのホームページでちゃちゃっと額を打ち込むだけで正確な金額が送金できるのは、本当に便利な機能だなぁと思う。
※ カードの枚数がそこまで多くなければ、お店で出してもらった請求書入れ(?)にカードを何枚かはさんで「split please」と言えば(言わなくても)お店側が勝手に割り勘してくれますが、お店によってはsplitで使えるカード枚数を制限しているところもあるので、いつでもそれが使えるわけではありません。
☆勝手にボストン観光名所紹介(1:ボストン美術館)☆
「1」と書いたものの、どこまで続くかわかりませんが。。言わずと知れた著名な美術館、Museum of Fine Arts。タフツのサマースクール生の間は学割がきくだけかもしれないけど、フレッチャーの学生証が手に入るとなんと無料なのでぜひぜひ9月以降に何度でも行って下さい!笑 一日で回りきれないくらい、とーっても広いけど、さすが有名なだけあって、素敵な美術館です。(他方、日本人に人気の絵は、ちょうど今日本の美術館を行脚しているようで、ボストンから不在の模様…。)
更に今、北斎展が行われていて、日本でも見られないし、ボストン美術館でも滅多に見られないという貴重な展示がされているとか。ついさっき書いたことと矛盾しますが、8月9日までだそうなので、こちらも足を運んでみられてはいかがでしょうか。Green Line の Museum of Fine Arts駅目の前。わかりやすい名前ですね。フレッチャーからだと、乗り換え(Park StreetでRed LineからGreen Lineへ)含めて1時間弱くらいかかるのかな。
すぐ近くにあるエメラルドネックレスという公園も、秋は紅葉が綺麗だし、夏は暑すぎるかもしれないけど、散歩にいいところです。
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