さて生活セットアップ、とはちょっと違うかもしれませんが、ボストンでは公共交通機関は欠かせない存在。なので、ボストンの公共交通機関、その他交通手段について、ざっくりと概観してみたいと思います。
Davis Square 駅前の怪しげな像。(左奥にDavisと書いてあります、一応)
☆ボストンの公共交通機関☆
MBTAという会社がボストンの公共交通機関を司っている。公共交通機関としては、地下鉄、バス、Commuter Rail、あとはフェリー?があるようだが、普通の生活で使うのは地下鉄とバスだけだと思うので、ここではその二つだけを紹介する。
・地下鉄(通称T)
ボストンの地下鉄は東京やNYCと比べると遥かにシンプル。地図については後で紹介するとして(普通にどのガイドブックにも載っていると思うのでそこまで色々書きません)、とりあえず乗り方と料金について。
Tの特徴は、①どこまで乗っても運賃は同じ、②そのため、乗車駅でしかチケットを通さない。なお、②の例外はボストン空港から乗車するとき。ボストン空港からSilver Line(地下鉄路線図に組み込まれているが、なぜかバスの形をしている)に乗る時はなぜかタダで、例えばフレッチャーに行くためにRed Lineに乗り換えてもタダのままでどこまででも行ける。有り難いです。
運賃は確か一回片道2ドルちょいだったと思うが、よく覚えていない。というのは、正確には認識していませんが、Tには、東京のメトロとかJRのように例えば「210円の切符を片道一枚買う」という発想がなかったはずで、基本的にはSUICAとかPITAPAとかと同じ発想で、プリペイドのカードを買って、そこにお金をチャージしていくという方法がとられている。
そして、そのプリペイドカードには ①Charlie Ticket ②Charlie Cardの2種類がある。(チャーリーって名前は、たぶんCharles Riverから取られたんじゃないかなーと思うけど不明。)違いは
(1)Charlie Ticketは電磁式?というのだろうか…昔ながらの定期のように、改札を通すタイプ、Charlie CardはSUICAやPITAPAと同じICカード方式。
(2)Charlie Cardを使った時の運賃の方が微妙に安い。
(3)Charlie Ticketはどこでも手に入るが、Charlie Cardは配布している駅が限られている。
という3点だと思う。(2)を考えると、Charlie Cardを入手した方が最終的にはお得。
入手方法は、配布している駅に行って駅員さんをつかまえること。残念ながらDavis Squareはちっちゃい駅なので、Charlie Cardの配布は行っていません。ホームページによると、Davisに近いところから順に、Alewife, Harvard Square, Park Street, South Station等で配布している様子。ただ、「Charlie Card配布してます」みたいなあからさまな感じは全くなく、駅員さんをつかまえて「Charlie Card下さい!」と言わないと出てこない。
Charlie Ticketに入金してしまった額をCharlie Cardに移す、なんてことは、私の友達が聞いた時はできない(あるいは手間がかかる)と言われていた気がする。そんな諸々を考えると、ボストン到着後、空港からSilver Lineに乗ってSouth Stationを通った時にもらってしまえば楽かもしれない。
路線図は以下の通り。
(参照元:MBTA schedules and maps, available from http://www.mbta.com/schedules_and_maps/subway/ (Accessed on June 18, 2015))
シンプルですよね。上り、下り、と同じ感覚で Inbound と Outboundという言葉があって、恐らくPark StreetかSouth Station(たぶん…Downtown Crossingかも…)に向かう電車はInbound, そこから遠ざかる方向に向かう電車はOutboundと呼ばれます。
たぶん、Red LineとGreen Lineが一番頻繁に使う路線になるのではないかな。
フレッチャーの最寄り駅は、Red LineのDavis Square。上記地図だと、名前の通り赤いラインの左上、終着駅であるAlewifeの一駅隣。そのため、SomervilleやMedfordから抜け出し、いわゆるダウンタウンに行くためには絶対にRed Lineを使う必要あり。
(なお、数年後にはGreen Lineがタフツのすぐ近くまで伸びてくるらしいが、私が卒業した後ということは確実なので、いつのことかは知らない。それを見越してタフツ周辺の地価が最近上がっているとか…)
そして「ダウンタウン」といえば、赤、緑、そしてオレンジが交差しあうあたりを中心としたエリアのこと。Green Lineの上にあるPark Street, Arlington, Copley Squareのあたりが繁華街になるはず。マサチューセッツ州議会もこのあたりにある。
空港から出ているのはBlue LineとSilver Lineがあるようだが、基本的にSilver Lineを使うことになるはず。案内板は不親切でわかりにくいことも多いけど、預け入れ荷物受け取り口の目の前、文字通り「目の前」に乗り場があるので便利。(手荷物受取口は屋内だが、そこから屋外に出たらだいたいそこが乗り口。)上述のとおり、地下鉄の路線図に組み込まれているけどなぜかバスの形をしてやってきます。South Stationまで行って、そこでだいたいの人が降りるので、Red Line(Alewife方面行き)に乗り換えたら後はフレッチャーまで一直線!
・バス
同じくMBTAが運行しているバス。Davis Squareからフレッチャーの近くにバスで行きたい時は、96番か94番を使えばいいということ以外、路線が多すぎて全く私にはよくわかりません。
つまり、裏を返せば、バスで本当に色んなところに行けます。2ブロックおきくらいに停留所があるので、使い方を知っていればすごく便利になる。
MBTAの公式ホームページ(http://www.mbta.com/schedules_and_maps/bus/)もあるし、MBTA next busという、自分の使う路線がわかっている時にあと何分で来るか調べてくれるサイトもAppもあります。Google mapもこのバスの時刻表をかなり正確に反映しているから、使いこなす術は色々あるはず。
☆その他交通機関☆
・タクシー vs. Uber?
日本でどうなってるのかわからないし、インドではきな臭いニュースの火種になったりしているけど、ボストンでは大普及しているUber(ウーバー)。Uberとは、タクシーの仲間みたいなもので、アプリをダウンロードしてクレジットカード番号(と電話番号?)を事前登録しておけば、「自分のまさに今いる位置まで配車を頼むことができる(から、流しのタクシーを捕まえる手間が減る)」「目的地も配車依頼の際に登録するので、車がくる前に運賃がいくらかかるかわかる(から、ぼったくられる心配がない。ちなみに、運賃はクレジットカードから引き落とされるので、運転手には何も払う必要なし)」「タクシーよりちょっと安い」というシステムです。
サマースクールではUberを廃止すべきだ、というオピニオン欄を読んで議論したりしたし、一長一短あると言われているUberだけど、何よりタクシーよりちょっと安いということで学生の間では人気があります。私はもともとタクシーもあんまり好きじゃないので、一人の時はまず使わないけど、実際便利なサービスだとは思う。ダウンロードしたければ、「Uber」でアプリストアを検索したら難なくヒットするはずです。
・自転車??
フレッチャー周辺以外はそこまでアップダウンも激しくないボストン地域、気候のいい時には自転車で行った方が小回りがきいて便利なこともある。アメリカの色んな都市で見かけるHubwayという貸し自転車システム、ボストンにもある。(確か一日5ドルくらい、30分おきにステーションに自転車を戻す必要はあるけど、そのルールさえ守れば1日使い放題。)サマースクールの寮の目の前にもHubwayステーションがあるし、使っている友達もいた。フレッチャーの学生証が手に入るまで使えなかったかもしれないが、なぜかタフツのTisch Libraryは自転車レンタルをしているし、自転車を所有している友達もたくさんいる。足の一つとして自転車をカウントするのもありかもしれない。
ただ、最近日本でも交通ルールが厳しくなったと聞いているが、ボストンでは自転車は車道を走らなくてはいけない。自転車専用レーンはそこまで発達していないので、まさに車道のことが多い。ということは、車のルールを知っていないと非常に危険。左右のレーンが逆なことに始まり、交通ルールも少しずつ日本と違うので、そこだけは注意した方がいいと思います。
こないだ、一輪車で、しかも携帯で電話をしながら車道を走っている人も見かけて仰天しましたが。笑
☆勝手にボストン観光名所紹介(3:フェンウェイ球場)☆
Boston Red Soxのホームグラウンド。実は私は野球を見たことがないので、特に書けることはないのだけど笑、野球の試合をやっていないときも「フェンウェイ球場ツアー」をやっていて、それを使えば球場の中を色々と見て回ることができる。それには参加したことがあるが、まぁ広い球場だった。当時はあんまり英語が聞こえていなかったので聞き逃した部分も多くあるかもしれないが、球場にまつわる逸話とかをボランティアっぽい人が色々教えてくれる。一度行ってみる価値あり。あ、もちろん、試合も…。笑 私も一度は行こうと思っているんですが。
噂ですが、ボストンにはレッドソックスの熱烈なファンが多く、ニューヨークヤンキースには強い敵愾心を燃やしている様子。ある友人の家の隣家では、普通なら国旗を掲げるであろうポールにレッドソックスの旗が掲げられていたりします。NY出身、ニューヨークヤンキースファンの友人が、ヤンキースのネックレスをしてクリーニング屋に行ったところ、お会計等全部終わった後にそのネックレスに気付いたお店の人(恐らくレッドソックスファン)に「あなたがヤンキースファンだと知ってたら受け付けなかったわ」と言われたこともあるとか。。ヤンキースファンの方、レッドソックスファンに見つからないよう、あからさまな格好はせずに静かに暮らした方がいいかもしれません。一方、レッドソックスのグッズ(特にキャップとかはかぶってる人が多い)を身につけていると、ボストニアンが優しくなった気がする、という話も聞いているので、とりあえずボストンに馴染むためにはレッドソックスグッズを入手してみるといいかも!?(テキトーです。)
とにかく球場は、Green LineのFenwayという駅の近く。そこから歩いて15分くらいのところに、焼肉屋の牛角があるので、日本食が恋しくなった時に行けます。ちゃんと日本と同じ味で、やみつき塩キャベツもあります!私は一年で3回行きました。やけに人気なので、要予約だと思う。
球場ツアーに参加したときのもの。Red Soxには今も日本の選手がいるんでしたっけ?