2015年5月19日火曜日

卒業式

フレッチャーの卒業式は、春学期の試験等が終わってから、約1週間後に行われる。それまでに、DisOrientatonと呼ばれるイベントが毎日行われ、ライブやBBQ、Pillow Fight(まくら投げ大会)、フリーダムトレイルなどが行われ、残り少ない学生達との時間を楽しむことができる。

卒業式自体は、リハーサルも含め3日間にわたって行われる。私は、まだ1年目なので、すべてのセレモニーに出席したわけではないが、部分的にでもその様子を紹介できればと思う。

<1日目>
・卒業式リハーサル。
・海洋史研究で著名なJohn Curtis Perry教授の退職記念講義(Farewell Lecture)
・夜は、New England Clambakeという食事会(自分は参加していないが、皆でロブスターを食べている写真がとても楽しそうだった。)

<2日目>
Fletcher Classday Celemonyに参加。Classday Celemonyは次の日に行われたタフツ全体の卒業式とは異なり、フレッチャースクールだけのセレモニーになっている。

アメリカの卒業式は、屋外で行われることが多く、フレッチャーでも、フレッチャーフィールドと呼ばれる広場にテントがが貼られ、そこでセレモニーが行われる。

この日は、卒業生は、アメリカの卒業式でよく見るガウンではなく、軍の制服、民族衣装、スーツなどの服装。女性はワンピースの人も多くいて、日本の卒業式よりもカジュアルな印象だった。


式典が始まるのを待つ2年生達

フレッチャーの卒業式が行われた会場

開会は、Stravridis学長からの開会挨拶続き、Ambassachordsと言われるフレッチャーコーラス隊の歌で始まる。

フレッチャーのアルムナイで、パートナーズ・グループの上級副会長兼米州責任者であるCharles Dallara氏から、アルムナイ代表として挨拶が行われ、その後優秀学生の表彰が行われた。International Financial Managementで同じチームだったドイツ人が表彰され、嬉しかった。

その後、タフツ大学から名誉博士号を授与された前国連人権高等弁務官のDr. Navi Pillayからスピーチがあった。彼女のスピーチでは、まず、ボストンマラソンの爆破テロ事件の被告に死刑判決が下されたことに遺憾の意を表したり(ちなみにマサチューセッツ州では、死刑は禁止されているが、この事件は連邦政府により裁かれている)、人種差別、不平等の是正などの問題に関しても熱く語っていて、とても印象的だった。

午後は、レセプションが別のテントで行われ、皆、教授や家族、友人等と写真を撮ったり歓談したりして、リラックスした雰囲気だった。


<3日目>
タフツ大学の卒業式。卒業式にふさわしく晴天。


遠すぎてステージが見えない。。この右側にもずらーっと保護者や友人、在校生等が座っていた。

タフツ大学には、フレッチャーも含め合計で7つのスクールが存在するが、すべてのスクールが合同で卒業式を行う。

毎年恒例のようだが、この合同の卒業式で、最もエネルギッシュなのが、フレッチャースクールの卒業生である。フレッチャースクールの卒業生が紹介されたときには、卒業生が立ち上がって一番大きな歓声を上げる。一見大人気ないが、毎年恒例なので、皆わかりながらやっているのだと思う。フレッチャースクールの学長も「座って、座って」と注意しながらも、フレッチャー卒業生の数を発表するときは、一番張り切っている声に聞こえた。

名誉博士号の授与式があり、前述したDr. Navi Pillay、MITメディアラボ所長の伊藤穣一氏(タフツ大学中退)、アメリカ初の女性国務長官を務めたMadeleine Albrightなどに名誉博士号が授与された。

タフツ大学のマスコットキャラクターであるジャンボの銅像が、今年寄付によって建てられたことも紹介された。

皆から愛されているジャンボ君

全体の卒業式の様子は、HPでも紹介されている。https://now.tufts.edu/commencement2015

全体の式典の後は、フレッチャーフィールドに移動して、フレッチャースクールの学位授与式が行われた。まず、Teaching Awardの表彰式が行われ、開発経済学のJenny Aker助教授が授与された。私は、彼女の授業は履修しなかったが、学生との距離が近く、エネルギッシュな教授のようだ。挨拶も、ユーモアに溢れており、彼女の人気ぶりがうかがえた。

その後、在校生2人から挨拶があったが、1人目の挨拶がとてもユーモアに溢れた挨拶で、もう一人が、比較的真面目な挨拶だった。二人ともパワフルな女性で、一人目の女性は、結局フレッチャースクールとは何なのか?ということを冗談交じりに問いながら、最後は、自分自信を定義し、自分の幸せを定義できたなら、フレッチャースクールというものがより明確に定義できるようになる、というような形で上手く締めくくっていた。

卒業生一人一人の名前が呼ばれ、学位が授与された。フレッチャーは、少人数の学校だが、それでも一人一人の名前を呼んで授与するため、それなりの時間はかかった。国籍も豊かなため、よく全員の名前を発音できるなと余計な感心をしていたが、やはり、一度噛んだりしていた。


学位授与式ではガウンと防止を身につけている。

その後は、昨日と同じくレセプション。昨日、話せなかった卒業生たちと写真を撮ったり、話をしたりした。家族連れも多く、留学生は、この機会に両親を観光に連れて行くなどしているようだ。卒業したら、また世界中に散らばっていくんだろうけど、また、仕事や旅行先などで会うことができたらと思う。

生活の立ち上げから、授業、学校生活、インターンシップ、イベントの企画などなど、2年生には大変お世話になり、感謝している。

1年後には、自分も卒業する側にいるのだと思うと本当にあっという間だと思う。できる限り多くの人と関わり合い、たくさんのことを吸収できる1年にしたいと思う。


(余談)フレッチャーの近くにあるDanish Pastryというカフェもスイーツでタフツ学生の卒業をお祝い。









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