さて、よく聞かれる質問の中で交換留学制度についてよく聞かれることがあるので、申し込み方法や、実際に交換留学に行ってどうだったかについて投稿したいと思います。
交換留学制度
フレッチャーには交換留学制度、Joint Degree制度があり、交換留学の場合は、秋学期か春学期に提携している学校に留学をし、そこで取得した単位をフレッチャーの単位としてみなすことができます。提携大学は、大学HPにも載っています。私は、この中でスペインにあるIEビジネススクールに留学しました。以下は、私が昨年応募した時に基づいた情報ですので、正式な情報は学校に確認してください。
よく聞かれる質問
Q. 応募プロセスは?
A. 年によると思いますが、私の時は、2月くらいに説明会があり、3月の初めまでに、Statement of Purpose、大学以降の成績をregistration officeに提出しました。春休み中にregistration officeからメールがあり、行き先が決まりました。GMATやTOEFLの成績は求められませんでした。ビジネススクールだとコーポレートファイナンス(B200)の授業を履修することが要件となっています。
Q. 語学(フランス語、スペイン語、中国語 etc...)は、どれくらいのレベルがもとめられますか?
A. 授業はほとんどの学校で英語で行われます。よって、選考の過程で第二外国語ができるかどうかは、そこまで重視されないと思います(できるに越したことはないと思いますが)。私は、スペイン語は、ほとんどできなかったですが、受け入れ先の大学でスペイン語のクラスがあったので受講していました。マドリッドのような都会では、あまりスペイン語ができなくても問題なかったですが、生活面でどれくらい語学が求められるかにもよるかと思います。
Q. 交換留学の競争率はどれくらいですか。
A. 一概には言えませんが、少なくとも私の時は、そこまで競争率が高くありませんでした。というのは、交換留学にいってしまうと、ハーバードやMITの授業が履修できなくなってしまうからです。他校で単位を取得できるのは、全単位数の1/4と決まっており、交換留学で単位を交換すると、この1/4の単位を使ってしまうことになります。また、フレッチャーにもたくさんいいクラスがあるので、やっぱりフレッチャーに残りたいという人もいます。
Q. 複数の学校に申し込みをすることはできますか。
A. できます。私は、3校のビジネススクールに応募し、優先順位を学校側に伝えました。出願書類も学校ごとに3つ用意しました。一つの学校に希望者が多いこともあるので、どうしても交換留学に行きたい場合は複数校応募することをお勧めします。
Q. 単位はどのように交換されるのですか。
A. 学校ごとにシステムが異なるので、何単位以上、交換留学先で取得しなくてはならないかは、HPにも説明があるかと思いますが、registration officeによく確認してください。私の場合は、IEで105単位以上とれば、フレッチャーで4単位取得したことになりました。
IE Business Schoolに留学して
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交換留学先のIEビジネススクール |
交換留学制度に申し込んだ理由ですが、もともと、ビジネススクールに行くか、フレッチャースクールに行くか迷っていたこともあり、交換留学は、入学前から考えていたことでした。フレッチャーでも、ビジネス関係のクラスはありますが、より実務重視な学校で自分を鍛えてみたいと思ったのと、異なる問題意識や目的をもった人たちとのネットワークを拡大したいという思いもあって、申し込みました。
IEでは、選択科目期間にいくので、基礎をみっちり学ぶというよりは、コアを学んだ人たちと自分の関心に基づいて様々なコースを履修することになります。よって、授業の選択肢は、多かったと思います。
フレッチャーとの共通点
国際性:IEビジネススクールは、留学生が多く、その点ではフレッチャーと同じように国際色豊かな大学でした。ただ、ラテンアメリカ系の留学生が、フレッチャーよりも多かったです。
グループワーク:授業にもよるかと思いますが、グループワークがあり、レポートをグループで提出したり、プレゼンテーションをしたりしました。プレゼンの機会は、IEの方が多かったと思います。
フレッチャーとの相違点
授業の構成:フレッチャーでは、通常、1セメスター4単位取得ですが、IEビジネススクールでは、フレッチャーの1セメスターに2つのタームがあります。私は、一つの授業が10単位〜20単位で、合計125単位取得しました。
履修登録:授業は、夏休みの間にBidして決めるのですが、もともとIEにいる学生のと異なるスケジュールでBidがあるため、正規の学生のほうがやはり優先されているのではないかと思います。私は、取りたいと思っていた授業はすべてBidで取ることができました。
授業スケジュール:前述したように、授業の一つの単位数が異なり、3日で集中して授業がある日もあれば、あまり授業がない週もあったりとバラバラでした。授業の時間帯も早いもので、朝8:30から、遅いもので、夜10時までありました。
教授陣:国際関係の大学院とビジネススクールなので、そもそも重視していることが異なるのですが、フレッチャーがよりアカデミックな教授が多いのに対し、IEでは、元コンサルや現投資家など実務経験豊富な教授陣が多かったです。また、スペインの大学だったからか、スペイン、アルゼンチン、アメリカ、イギリスなど教授陣の国際色も豊かだったと思います。
大学の施設、生活環境:図書館、ジムなど大学の施設はフレッチャーの方が充実していました。ただマドリッドは都会なので、フレッチャーの周辺と比べると生活面で困ることはほとんどなかったです。天気もいいし、食事も安くて美味しいです。
総じて、IEビジネススクールへの交換留学はとてもよかったと思っています。授業は、起業、国際経済、ストラテジー、マーケティング、CSRなどいろいろな授業を履修しましたが、ケースやクラスのディスカッションを通じて、フレッチャーとは異なる観点でいろいろ学ぶことができました。
選択科目の期間で、すでにIEの中で密なネットワークができている中でとけ込めるかな、という心配も少なからずありましたが、同じように交換留学できている学生もそれなりにいましたし、グループワークなどを通じてクラスメイトとも仲良くなることができました。ジャパンクラブもあり、日本人もそれなりにいたので、わからないこともいろいろ教えてもらえて助かりました。
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たまに行ってた公園(Parque de El Retiro) |
フレッチャーに戻ってきて、最後のセメスターは、キャップストーンもあるから履修する授業の負担は少し減らさないとな、と思いつつ、結局興味ある授業を履修したら、それなりに大変なセメスターになりそうです。苦手な科目にも挑戦しつつ、自分をストレッチさせられる機会をうまく使っていきたいと思います。卒業まで、あと4ヶ月。。。
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戻ってきたボストン。寒いです。 |
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