こんにちは。本日はMIBプログラムについて紹介したいと思います!
■プログラム概要
MIB(Master of International Business)プログラムは、国際関係の要素とビジネスの要素を組み合わせたプログラムで、毎年30名前後の生徒が入学します。このプログラムは2008年頃に設立された新しいプログラムで、プログラムの趣旨(売り?)としては、『ビジネスを取り巻く環境はより複雑になっていき、政治、法律、経済などの国際情勢を鑑みた上でのリーダーシップ・判断が必要となっていく。その環境に適応できるような”contextual intelligence”を国際関係・ビジネスの双方を複合して学ぶことで培っていく』、というものになっています。
■生徒のバックグラウンド
他のプログラムと比較し、民間企業から来ている生徒が多いです。特に、Social Business、Inclusive Businessをしたいと思っている人や、民間企業から国際機関/国際開発分野へキャリアに転換したい人が多いように思います。
他のプログラムと比較し、民間企業から来ている生徒が多いです。特に、Social Business、Inclusive Businessをしたいと思っている人や、民間企業から国際機関/国際開発分野へキャリアに転換したい人が多いように思います。
学生の国籍は、Class of 2015,
2016の場合は、ざっくり半数はアメリカ人(もしくは、ヨーロッパとアメリカの両方の国籍を持った人含む)で、その他、メキシコ、トリニダートトバゴ、チリ、エクアドル、ナイジェリア、トルコ、インド、パキスタン、バングラデシュ、中国、台湾、韓国、日本・・という感じです。(思いつく限りですが・・)
ボストンの束の間の夏、ピクニック中の一コマ。女性が多いような気がしますが、現実は半々かな・・
■卒業要件
他のプログラムと比べて、MIBの要件、必要単位数は多めになっています。
他のプログラムと比べて、MIBの要件、必要単位数は多めになっています。
(1) 必要単位:18単位(ちなみにMALDは16単位です)
(2) 必要コース/要件:①-③の観点で、それぞれ満たす必要があります(ちょっと複雑)
①MIBの必修コース(Core Curriculum):多いですが、皆で同じクラスをとれるので仲良くなります。
<Business Core>:3.5 - 4.5単位
- Strategic Management (0.5)
- Financial Statement Management (1)
- Foundations in Corporate Finance (1)
- Statistics: Data Analysis and Statistical Methods for Business (1) ※事前に免除可
- Marketing (0.5)
- Regional Course on Business and Economic Contexts (0.5)-> China / Europe / India / Islamic World / Latin America から選択。Africaのコースも開始されるかも
<Economics Core>:0 - 2単位
- One
microeconomics course: Managerial Economics(0.5) or Microeconomics (1) ※事前に免除可
- Global Macroeconomics (1) ※事前に免除可
<International Affairs Core>:3単位
- One international law course: International Business Transactions or International Fiscal and Financial Law (1)
- Two Diplomacy, History and Politics (DHP) courses:DHPというカテゴリのリストの中より、2つを取る必要
②各フィールドの要件:下記2つのフィールドから一つずつフィールドを選び、選んだフィールドの要件を満たす仕組みです。
※よくあるフィールド内の要件は、必修科目1単位+選択科目2単位の計3単位など。
- International Business Fields International Finance and Banking / Marketing / Public and NGO Management / Strategic Management and International Consultancy
- International Affairs Fields Development Economics / Human Security/Comparative Politics / Humanitarian Studies / International Business and Economic Law / International Business Relations / International Environment and Resource Policy / International Information and Communication / International Monetary Theory and Policy / International Negotiation and Conflict Resolution / International Organizations / International Political Economy / International Security Studies / International Trade and Commercial Policies / Law and Development / Pacific Asia / Public International Law / Southwest Asia and Islamic Civilization / United States / Self-Designed Fields of Study
③Capstone Project:いわゆる修論。 MIBの場合は、ケーススタディ、ビジネスプラン、市場分析などでもよさそうです。
※Fletcherには、Language Requirementもあります。日本語で高等教育を受けてきた(英語がSecond Language)方は不要です。English Nativeの学生や、高等教育まで英語で学環境で育ってきたクラスメートは、試験を受けています)
私は現在1年目を終えたところですが、最初の1年、特に最初のセメスターは、MIBの皆で同じ必修の授業をとるので、必然的に仲良くなりやすいです。(逆に言うと、好きな授業をとれるのは1年目の2つ目のセメスター以降のお楽しみになることが多いです。)
専攻ですが、国際関係フィールドからはDevelopment Economics、ビジネスフィールドからは、何にするか現在検討中です。(入学して即座に!というよりは、クラスを受講しながら、専攻を決めていく人が多いように思います)
また、フレッチャーでは、ハーバード大学とクロスレジスターができるので、同級生はHBS(ビジネススクール),HKS(ケネディスクール), HGSE(教育大学院)等の授業を履修していました。MITの授業も先方の教授・フレッチャーの履修担当の人との交渉次第で履修できることもあるようです。
■MIBならではの・・
基本的にフレッチャーは「Flexible」を売りにしているので、MIBの人しかとれないクラス等はありません。(そういうのを作らないようにしているそうです)
MIBプログラム特有のもので、カリキュラム以外には、以下のものがあるかと思います。
- Dean Dr. Bhaskar Chakaraborti: McKinseyパートナーであったこともあり、スマートであることはもちろん、プレゼンや授業のファシリテーションがユーモアたっぷりで物凄く上手なDeanです。彼の受け持つクラスは大人気。
- MIB Town hall meeting:
各セメスターごとに、MIBの学生(1,2年生両方)向けに開催されます。Alumniからのインターン、就職活動についての情報共有があったり、DeanやMIBスタッフとともに、プログラムについてのフィードバック、新たな取り組みについての共有をしたりします。その後にパーティーなんてことがあったりなかったり。 - IBGC(Institute for Business in the Global
Context):
リサーチセンター(?)のような立て付けで、MIBプログラムのスタッフが運営しています。IBGCのイベントとして、民間企業のExecutiveを呼んでの講演は頻繁に行われています。また、リサーチアシスタントとしてパートタイムで働いている学生もいます。(活動はMIBの学生に限ったことではないです) - MIBスタッフとの距離が近い
(これは個人的な所感ですが、一学年30人程度なので、スタッフは必然的に?顔と名前、専攻・興味分野やインターン先やを覚えてくれているように思います。)
真ん中にいる人がDeanです。プレゼンのユーモアやファシリテーションが絶妙。
フレッチャーは全体として(規模が大きくないこともあり)、仲良く和気藹々とした雰囲気が流れていると思いますが、MIBは、最初から必然的に同じクラスを取ることもあり、その中でも「MIBネットワーク」は強いです。
個人的には、MIB最初の1年目は、上記の必修を中心としたクラスがほとんどになったので、2年目は必修以外の興味のあるクラスや、ハーバードのクラスを取れたらと思っています。
今度はインターン・就職活動について書いていきたいとおもいます♪
テスト前の勉強 for Econometrics(計量経済学)..久しぶりに数学と格闘しましたが勉強になりました。